平成ことばじゅく


アラミド繊維〔aramid fiber〕


芳香族からなるポリアミド繊維。通常の有機繊維よりもはるかに大きい引張強度と弾力性をもち、耐熱性にも優れた繊維です。
このアラミド繊維は、1972年にアメリカ連邦取引委員会(FTC)がつけた名称です。これにより従来の脂肪族ポリアミドであるナイロンと区別することになりました。デュポン社のケブラーやテイジンのHM・50などがアラミド繊維の代表です。
ケブラーは、密度はスチールの5分の1ですが、引張強度はガラスやスチールよりも大きく、引張強度を密度で割った比強度を見るとスチールの7倍、ガラスの2倍となります。ロープやワイヤーとして、特に海中ケーブル、また織布状にして防弾衣類、アスベスト代替品としてのブレーキ材、タイヤコード、宇宙航空分野でのFRP、プリント基板などの繊維補強財として用いられています。
昨年4月のチャイルドシーの義務化に伴い、洋服のように着衣できる型の製品にも使用されています。


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